恣翁のお気に入りの歌一覧
五穀米
言うことを聞かぬ社員を教育し手柄立てさす派遣の品格
6
もっと見る
紫草
旅先の朝餉の菜の彩りは昨夜の満腹つと忘れさす
13
もっと見る
舞
故郷に独りオヤジを訪ねれば陽炎にたつ墓石は熱く
6
もっと見る
光源氏
玉ゆらの心を照らす夜半の月人妻ゆゑの夢の道行き
10
もっと見る
falcon
浴衣会はねて繰り出す人ごみに鶴舞ひ降りて人の振り向く
9
もっと見る
舞
草いきれ萌えたつ鄙の道独りブッポウソウの声と歩める
13
もっと見る
もぢずり
安んじて親の往きたる門に入るをかなし児こそは黄泉へ先んず
5
もっと見る
もぢずり
はやも六年最期に君を見てよりの憧憬の果て忌日三度目
3
もっと見る
詠み人知らず
母さんが作って呉れたお握りは 米つぶ全部が真珠だったね
15
もっと見る
河のほとり
夕影にただ幻と見るものは風に零るるはちす葉の露
11
もっと見る
詠み人知らず
鬼百合の花束抱えし媼一人喜雨に濡れつついづこへ行かむか
5
もっと見る
詠み人知らず
子の腹を撫でる我が手はあの頃の母と等しき温もりあらむか
6
もっと見る
たんぽぽすずめ。
広き野の草苅りに泣く吾へ喝を入れたる夏の空も一人や
16
もっと見る
紫苑
風わたる木ぬれの影を仰ぎつつ園生にきみと歌をかたりぬ
18
もっと見る
みやこうまし
一荒れし明けの樹林に踏み入れば松の落ち葉が風紋描く
9
もっと見る
光源氏
行き暮れて祖國も見えぬ海原に消へし命を知る人もなし
10
もっと見る
詠み人知らず
良かったら 駅までご一緒 如何です?濡れた姿が 子犬のようで
10
もっと見る
舞
黙々と駅の階段踏み昇る勤め帰りの皆俯きて
5
もっと見る
詠み人知らず
水玉の 箱開けながら ワクワクと色とりどりが嬉しかった夏
7
もっと見る
詠み人知らず
早朝の駅のベンチで寝穢き 小娘の膝の穴に肌色
11
もっと見る
[1]
<<
1983
|
1984
|
1985
|
1986
|
1987
|
1988
|
1989
|
1990
|
1991
|
1992
|
1993
>>
[2559]