恣翁のお気に入りの歌一覧
アンリ ミネ
つらいときどうしてたっけ?背後から雨の匂いが追いかけてくる
13
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まるえふ
飴ちゃんをなめたらはようちに帰りよかあちゃんにいちゃん心配しとんで
6
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いちにのパッパ
長男が黙って枕を整えるお泊まり会の当日の朝
3
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詠み人知らず
信号待ち急く吾に風が「落ち着け」と路肩に咲きしラベンダー香らす
5
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詠み人知らず
飼はれてゐる立場の獅子の王なれど雌を侍らせ威風堂々
2
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詠み人知らず
幼な子を逆さに吊るし背を叩き 飴玉吐かせる母親の愛
19
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俊昭
人の世の孤独に在りて絵団扇を振れば漂ふ祖母の香よ
16
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浅草大将
年老いて今もすき合ふ共しらが長き契りをいやことほがむ
12
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はな
次々とお酌する祖父、手料理をふるまう祖母の変わらぬ田舎
9
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恵
ゆっくりと貴方がメガネを外すとき後ろ手をつく白いシーツに
7
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紫苑
一歩づつかたへに寄らむ恍惚のまなこをピグマリオンと名づく
5
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詠み人知らず
コンチキチン 彼とお出掛け 浴衣にて しおらしくなる 下駄のおかげで
9
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あかつき
暗闇へ溶け入る富士に点々と星座の如く灯る山小屋
7
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あき
だんだんと藍の濃くなる空をみて泣けないでいるもう帰りたい
16
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環
あふれだすインクの海をくぐりぬけ夏には白い雲ばかり行く
6
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只野ハル
客寄せのポニー俯き草を喰み児らの声なき真夏日の午後
8
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風橋 平
「三十度は超えたね」メンチ包みつつ肉屋のおやじさんは笑えり
6
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桜園
水やりを終へたる庭で仰ぎ見る暗き夜空に星影ひとつ
23
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もなca
梅雨明けを待ち切れなくて波打ち際麦わら帽子が駆け出している
14
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詠み人知らず
かくれんぼ薄暮のせまる路地裏に 煮物の匂い 一抜け帰る
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