恣翁のお気に入りの歌一覧
桜園
梅雨明けをまちわぶごとく熊蝉の競いて鳴くに起こされし朝
12
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ゆうくん
向日葵や 地上に咲いた太陽に 歌う黒点 蜜蜂の影
2
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せいか
こんな夜は薄き胸の上で白き手を組んで横たう母思い出す
3
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工藤吉生
ママとしか言えない子供の泣く声と音の出る靴遠ざかってく
7
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工藤吉生
卒業式 証書の入った筒を開け空に祝砲ポンポン放て
5
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紫苑
わたつみの海の底ひに七十年経る子らの魂やすけく眠れ
12
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詠み人知らず
日焼けした 水着が揺れる 縁側の 午睡を覚ます カルピスの音
22
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聴雨
奥深き音いろ探りてゆく道の気高き白きいちりんの花
5
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五穀米
陽の昇るころに目覚めて短夜の名のごと悪しき夢も去にけり
7
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詠み人知らず
一軒の 訪問終わった それだけで 真っ赤な顔の 訪問ヘルパー
9
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如月
1つ右2つ後ろのこの席のこの角度からの君が好きだ
3
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あまおう
きみ待ちて藍色となる東空背いて浮かぶあかね雲かな
7
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環
アヲスヂアゲハのさまよふ向きに十字路をはづれてすこしづつ曲がる道
3
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ふきのとう
もこもこと空に広がる白き雲強き日射しに夏日の予感
13
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紫草
かあさんは旅行で散財しましたよ今日からしばらく粗食とします
14
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桜園
梅雨明けのむしあつき風運びくる實りはじめし稻の匂ひよ
24
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五穀米
そして誰も居なくなりけり霧雨も小鳥も雲もあなたに返す
10
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五穀米
絵葉書の浴衣に萩の花描いて暑中見舞いをお送りしたく
9
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五穀米
飛行機の翼が光る夕焼け時夏は西から来るものらし
6
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詠み人知らず
永遠と一番近いの「零」の数無知であること それもたいせつ
17
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