恣翁のお気に入りの歌一覧
桜園
去年よりか高値の鰻を買いにける土用丑の日夏ばて知らず
11
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うめこ
角々に祭りの列の往く頃や騒ぐ昔の影追いて行く
2
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詠み人知らず
灼熱の石畳の上黒々と蟻が群がる蝉の亡骸
6
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詠み人知らず
気落ちして視線落としたその先に 可憐な花があなた見上げる
11
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くりくりまろん
メール見てパタリ携帯閉じる君 表情の揺らめきそっと探れり
6
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聴雨
腰折れの私のうたにそつくりな二胡の音わらふ上弦の月
4
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みやこうまし
涼し朝別れ惜しみて朝顔の涙ともみし露のかかれば
14
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いちにのパッパ
朝顔も夜には一旦閉じるでしょ早く眠って明日を豊かに
8
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風蘭
蒸し蒸しと風のなき夜に半月もふやけて溶けて消える夏闇
14
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聴雨
謙譲の花ことばもつアベリアの白灯り咲く晩夏のゆふべ
7
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五穀米
白秋の落葉松の詩のあまりにも当を得たかの人生観よ
2
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只野ハル
クマゼミのあの声聞かぬ真夏日の公園通り通過する時
2
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紫苑
衝動はなほ加速せりオレンジのLEDにやさぐるる夜
5
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詩月恵
首筋を這う唇に溶かされてきみのかたちのわたしになるの
8
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詠み人知らず
子育てが「子に育てられ」と気づいても 口にはしない親のプライド
15
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あまおう
暁に街灯消えて鳴き出した街が目覚める蝉のスイッチ
16
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舞
薄物の夏装いて黄昏を歩く女性の皆美しく
8
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ふきのとう
少年はしなやかな背にべったりと汗にじませて部活終へたり
16
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うめこ
夏の日は悋気のキスの痕のごと首筋灼いてふいに暮れ行く
3
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うめこ
中天の日の灼き尽くしじりじりと時は止まりて長き午後かな
4
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