恣翁のお気に入りの歌一覧
紫草
せっかちな夫の背中を追い求め腕のばして望む悦び
9
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夏恋
わたしらをお前のゴミが潰してもおのれの不運喚くのみだろ
1
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夏恋
そんなふうに成らざる得ないご主人をかわいそうだと皆がのたまう
1
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みやこうまし
松林吹き込む風の涼しきに秋の気配を肌で知るなり
8
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夏恋
わたくしにも少しパワーがあったならとっくに出てるゴミ屋敷から
3
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舞
地下道の底から見上ぐ出口には不思議に浮かぶひと片の雲
8
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五穀米
東西線上りの電車の空く頃に歌集携え仕事に向かう
2
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紫苑
あをさぎの発ちし汀にいはばしる垂水へはつかまつ風の吹く
6
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鹿目ゆい
焼き増した集合写真の黒板に涙を添えた三月の午後
2
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只野ハル
鉢植えに蚊に刺されつつ水をやり夜更けて窓に雨音を聞く
2
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只野ハル
物言わぬポートレイトを見つめつつ暮れゆく部屋の壁に溶け込む
4
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只野ハル
モップ持ち送迎バスの窓を拭く朝の病院ドライバー見る
1
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十七
陽に向かひ 驅ける子供の 影ひとつ 伸びて知らせむ 夏の夕暮れ
5
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五穀米
酔いてみれば酒は確かに憂しことをほてりの中に溶かし薄めり
3
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夏恋
腹割って話そうなんて言うけれど大抵ひとの悪口だもの
2
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詠み人知らず
虫すだく夕の庭にもとらえたる色なき風のその一抹を
2
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ふきのとう
限りある生と向きあうひぐらしの声のわびしき秋の夕暮
10
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ふきのとう
刈り終えし田に群がりて雀らは夕刻の空一斉に飛び立つ
13
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たんぽぽすずめ。
それぞれの荷物を背負い少しつづ行く人はみなアスリートです
20
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もなca
収穫を忘れし苦瓜オレンジの体が爆ぜて真っ赤な種吹く
10
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