恣翁のお気に入りの歌一覧
まるえふ
我の身を引き裂くごとく切り捨てし歌は帰らず心と供に
15
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紫草
夜も更けて戻らぬ息子待つ部屋の白き茶碗は動悸を打てり
12
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のんぼう
咲いている花も いずれは枯れるけど 今 存分に咲ききればいい
6
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詠み人知らず
現実を見たくないから目を閉じて音だけで聞く朝の風景
3
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ゆうくん
蔦黄葉 夏彩りし カーテンに 若い緑の色が 目覚めて
2
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詠み人知らず
欠陥の多い人ほど居丈高 実れる人の口は開かず
6
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南 骸骨
長月の明けに遅れて脱したる蝉のゆく空高かりし夢
2
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五穀米
善きひとの遺影を戴きアルバムに何枚も貼るその年の冬
6
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紫苑
我ならぬこゑ耳をうつまなうらにかなしき野火のひろがれるとき
11
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紫苑
花房にくぐれる蜂の羽音にしさそはれ見つる迷ひ路のゆめ
9
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善田真琴
眼を病みて日々霞みゆく我が視界物狂ほしき闇の寝覚めは
3
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紫草
冴え冴えとわれを映して光りたる小さき部屋の姑の鏡台
4
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たんぽぽすずめ。
まだ残暑あるけど夜に遠くからくしゃみ聞こえて秋はもうすぐ
11
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只野ハル
飛び込んだ炉心で溶けて消えていく僕の光は青いだろうか
9
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南 骸骨
酒煽り煽れど青きひねもすの記憶の壺は閉ざされぬまま
3
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更紗
会えばまた恨み言など言いそうで 秋風を詠む歌を呟く
6
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横雲
蟷螂のしなふ葉末に立ち竦み偲びかぬるや斧風を切る
4
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善田真琴
夜盗にも話せば解ると身内さへ守る気のない冷血の群れ
1
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いちにのパッパ
妹をかばう父親にらめつけ五歳は「兄」をぶちまけて泣く
9
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ふきのとう
長ぐつをぴちゃぴちゃさせて子どもらは雨に興じて通学路ゆく
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