横井 信のお気に入りの歌一覧
林林
三五〇ccの水筒麦茶入れ職場に到着直後飲み干す
7
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萱斎院
かがり火にいざなはるるや 夏虫のあきかぜたてど恋ひしとぞよる
10
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小春空
兄弟のもののかたりのねっこにはほんとかたらるものがあるかと
2
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うすべに
秋たてば夕陽みおくる里山の 影をどよもす法師の声明
11
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詠み人知らず
秋風に 流れる雲の 行き先を 盆に帰りし 祖父母を思い
8
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滝川昌之
炊飯も咀嚼もさぼる残暑負けほぼ液体の俺の朝食
15
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小林道憲
幼くてこの世を去りし孫偲び 空へのきざはし 昇りゆきたし
7
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ななかまど
まだよまだよ秋はまだよと向日葵はそそぐ光の想いに応え
14
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へし切
幾つもの 涙はあれど忘れえぬ 妻との別れ 子らの旅立ち
16
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恣翁
朝晩の 目立ち初めにし秋色に 思ひを致す関寺小町
13
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音蔵 雅秀
夕されば 風は涼増し心地良し 昼の暑さと打って変りて
7
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茂作
戀の神無きことを知り夕暮れの 古本市でランボーを買ふ
25
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び わ
交点が三六一の囲碁の花迷わぬように次の一歩を
6
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舞
お日様の匂いの布団包まれて母読みくれる童話聞きつつ
11
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林林
久々に上の子抱っこね雷雨の夜もうお兄ちゃんしなくていいよ
15
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林林
雷の中打たれずに職場まで生身自転車来るなら来いや
10
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アシタカ
ゆで卵カラを剥くのが下手くそな僕の右手に愛をください
9
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アシタカ
雷に怯える老いた柴犬の丸い背中をそっと撫でやる
12
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芳立
わがあとは野焼きの煙ただ高くくゆるばかりの旅路なりけり
6
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灰色猫
黒髪に黒しあさがほ結ひあはせ君を彩なす死化粧を終ふ
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