恣翁のお気に入りの歌一覧
きたの小町
木の箱は ぬくもりと甘き 香りにて 捨てらる運命の 玩具をつつむ
3
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もなca
我が内に小さなうたの泉あり 水溢るるを待ちわびる日々
15
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geriondc
もぎとったバッタの脚をそのバッタの口にねじ込むような性欲
3
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紫草
姿勢よく群れ立つ白き韮の花野分に抗いちかちか揺れり
11
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もぢずり
五才の子が戻らぬ母と理解せしその瞬間を神よ癒し給へ
1
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せいか
発熱で思うにまかせぬこのカラダ出し忘れてる粗大ゴミみたい
3
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なんた
吹く風のひんやりを知る 陽射しだけ 夏の名残の熱さ留めて
3
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麻倉ゆえ
お昼寝の優しさは今ゆったりと眠気と疲れ癒してくれる
1
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詠み人知らず
老い母は微睡みの中何を見る穏やかな顔笑みを湛えつ
9
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みみ松
真夜中の豪雨上がれば直ぐさまに虫の音響く眠れぬ耳に
8
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白亜
はや手を引かなむ父よ 夕暮れに子の呼び声のひびきかなしゑ
7
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環
夏空をエクスクロスに切り裂いて太陽に近づくツバクラメ
6
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あき
新しいワンピを買った次の日は宛もないのにふらり出歩く
13
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詠み人知らず
びゅんびゅんと後方に飛ぶ家々に 小さな幸がきつとあるはず
23
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ふきのとう
カルピスに氷を入れてカラカラと子らと過ごせし時間なつかしむ
15
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恵
テーブルの上に置かれたフレームを横目で見ながら今抱かれおり
5
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五穀米
敬老の日の赤飯をふたりして食べる父母恙無くあれ
13
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舞
今日だけは高きビールを驕りつつ妻にはケーキ老い誕生日
8
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舞
銀杏の葉陰にたわわみのりゆく遥かに高き青空のもと
8
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善田真琴
ひらがなでやさしくばかといはれたしこひじぬかるむあめあがるそら
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