恣翁のお気に入りの歌一覧
もなca
通り雨の駈け抜けし後ひんやりと夏の終わりを告げる夕風
14
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舞
嗚呼そうか虚ろに注ぐ苦酒は満たすこと無くただ沁みてゆく
5
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聴雨
ふところに白露いだき隠れ咲く花をあまねくつつむ秋の陽
16
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七霞
未明から激しさを増す雨音を疎んじながらうつらうつらと
2
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芳立
夏の日はわすれきれない凍らせたペットボトルのとける速さに
7
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詠み人知らず
水溜まり 映る高架を二回踏み 引き返したい月曜の朝
18
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舞
笹鳴りのそよぎて清やか大空に風も優しき重陽のころ
5
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横雲
雨ごとにつれなき中のふりゆけば柿にも移る秋の色かな
3
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のんぼう
昼間からビールを飲んでダラダラと全部忘れていたいの 今日は
4
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水葉
十三夜今宵は灯りを持たずしてとろりと夜に抱かれるもよし
36
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粕春大君
むら雲の過ぎにし今朝の村里はこころ涼しき秋の初風
19
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紫草
何ぜにこう娘の語気は強くあり然れど不意には甘えくるもの
12
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桜園
台風の強き風雨に裏山の櫟の林さわだちはじむ
16
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詠み人知らず
来る台風 雨戸に板を打ちつけて 美しかった日本の時代
6
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紫苑
アパルトマンゆたまごの焦げる匂ひして巴里のあしたの靄うすれゆく
9
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紫苑
眠さうにかうべ傾げる百合花の甘たるき媚びを振りこぼしをり
11
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南 骸骨
繋がりを絶ちきるタイムカード押しいつもの独りがまたやってくる
8
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春琴
甘ったるく 飲みかけのぬるい 缶コーヒー もたれあうだけの 二人みたいで
3
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只野ハル
取り壊されたアパートがあったのはこの辺りだね今はひとりで
2
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只野ハル
日曜日父の点滴待つ間水の止まった噴水を見る
5
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