恣翁のお気に入りの歌一覧
芳立
秋分けて風ふく夕はすず虫のたれを夢路にまねき鳴くらむ
11
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みやこうまし
抗えど老いの進むを如何せむ車椅子押しつ無常を思う
12
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横雲
花薄秋分くる日の風受けて仄かに君の声そよと聞く
4
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環
島じまを束ねた水上帝国の王たる黄金色の睡蓮
4
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環
なめらかな尾びれを見せてぬらぬらと睡蓮の間をゆく鯉のみち
9
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紫苑
かうもりのやうに袂をひるがへし僧の彼岸にバイクを駆りぬ
11
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さっきー
紅に染まる西穹酉の刻ビルの隙間で白を待つ秋
3
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五穀米
風に揺れ白粉花の咲く夕を思い出すのはいつも早朝
4
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詠み人知らず
何事もそつなくこなす人をみて うらやむ心に陽は翳りぬ
2
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もなca
亡き父が好みて植えし緋の花は彼岸を待ちてすくと咲きおり
10
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ねずみ
萩をみて彼岸きたりと偲ぶとき草葉を搖らす風は君かも
5
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風橋 平
ののはらのこぎくのかしらなでてよりそらをみあぐる風となりゐる
18
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桜園
こぼれ種の鶏頭咲けりこの花を好み描きし子規の忌過ぎたり
16
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詠み人知らず
誰も知る美味しい店の共通点 床とトイレがきれいなのです
9
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越乃雪椿
雨過ぎて雲の合間に見えし陽の夏の最後を告げるかがやき
9
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詠み人知らず
長きこと不在の家主待つことに慣れた顔して褪せたアララギ
1
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りも
現代のあまりに軽い言葉たち見えては消える気体みたいに
1
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只野ハル
背の高い息子見送る母親が思い出してる背のランドセル
2
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只野ハル
宴会で中途半端なバカになり帰りの電車で酔いが冷めてく
6
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河のほとり
秋の夜のひとり空なるかなしさを月に心のあらば知るべし
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