名鈴のお気に入りの歌一覧
横井 信
道草も背伸びしている連休は雨の予報のおしゃべりスズメ
14
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千葉 甫
硝子戸の引き開けられて入ってきた優しい風と待っていた声
8
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あぶく
吹き溜まり萎れたままの花々を雨は静かに静かに送る
12
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うすべに
またひとつ春をうしなう望月に浮かぶ葉桜 夏のざわめき
9
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可不可
捕まへる腕より逃げる脚が好き 巣ごもり大根には化けるなよ
7
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KEN
會津峰の 風は小鳥の 如く戲れ 櫻に集ひ ひとひらふたひら
14
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滝川昌之
薫風の気配は駄菓子屋軒下のラムネの旗のそよぎたがれば
16
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へし切
世の中に知らないことの多かりき老いてなほ知る白いたんぽぽ
19
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ななかまど
卯の花の月あらわれて襟元に淡きピンクの光入れたり
11
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橘
街路樹の緑も山に誘われて日々に色濃くなり勝るなり
12
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桃山
無理やりに気を引き立てて雨の朝人生に二度ない今日を生きる
12
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舞
この月と同じ月見た十七の少年は無く月のみ清やか
10
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緒川みるな
盈ち虧けをくりて煌めく望月を眺めて愛し春の可惜夜
6
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松本直哉
をさなごに小さな靴を履かす朝きみにとつてはすべてが未踏
8
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草木藍
楚々としてやさしく揺れる虞美人草夕刻なればその身を秘す
8
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普徳亭大崇
邪鬼はらう 益荒男産みし 桃の月 闇路を照らす 燈火こそなれ
5
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横井 信
鯉のぼり風に向かって泳ぎだす鼻をくすぐるチマキの香り
11
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シダ
手に残る香も散りつるやみな面には梅が枝ゆれて定めなからむ
3
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シダ
消えなむと覚ゆ灯りに人もなく残る月にぞかの影をきく
3
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シダ
暁を覚えぬ庵に寄す風もぬるみて覚めず春は立ちけむ
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