詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
舞
逝くひとのその面影を偲ぶ夜はただ悔やみのみ親不孝吾れ
11
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び わ
癌検査家内出かけて病院に健康管理大事な務め
5
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横井 信
水香る刈田で遊ぶ鳥の群れ陽射しの中へ輪を描き飛ぶ
15
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夢士
鼻のあるバス待つ僕は四年生暗闇のなか母の手にぎる
18
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へし切
風吹けば カサコソカサコソ聞こえ来る 枯れ葉 舞ふ路 冬の足音
18
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千映
炭俵焚火し暖摂る子らの背に温みのこして登校の朝
15
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夢士
霜月の風に吹かれて庭の隅独りゆらゆら河原撫子
20
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滝川昌之
大輪は農家の庭の菊にある夕空高く舞う鳶にある
23
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ななかまど
スティックの乾きたる音地を這いて声の若かり霜月の空
7
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灰色猫
地を這って進化を遂げた肉体が海のリズムで呼吸している
22
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もみじ☆彡
ころころと 静寂ふるわせ屋根を打つ 秋の夜長を 告げるどんぐり
20
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可不可
走るほど体中の肉が揺れて 男子より不利な重力
10
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千葉 甫
電線の一つところにあるものの鋭く光る陽ざしの角度
6
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falcon
授業終へ家路を急ぐ予備校生渋谷の狂乱もまれて行きぬ
6
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コタロー
コスモスが風にゆられて歌つてる學生たちの登校眺め
6
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コタロー
老犬の散歩に連れ出す老婆をり老犬突つ張り必死に拒む
6
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煩悩
キャデラックより放たれるマグナムの弾丸を切る刃紋
8
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つちだゆういち
他人とは異なる故に怖気づく似通う人もそれ故恐し
10
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舞
ペーパーの写真は既にセピア色小さき吾れあり母笑みてあり
12
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KEN
山縵 初の雪にも なお青く 心の奧の 亡き人の如
16
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