恣翁のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
金色に頭を垂れる稲の海 泳ぐみたいに赤とんぼたち
5
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希
ストロベリーキャンディを舐める少女らが甘い言葉で語る悪口
7
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南 骸骨
バイト終え今日の疲れを弛緩さす煙の行く手におぼろ月浮く
15
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みやこうまし
配達の牛乳瓶がドア前に溜まりて知れり孤独死の日も
12
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あき
湯上がりに一匹の蚊を落としたの不浄の身では触れられないわ
5
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もなca
緋の色に燃ゆる想いをたぎらせて我が内に咲く曼珠沙華かな
20
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風橋 平
光年の先に波打つシリウスのさむきひかりが届かぬ手すり
11
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ふきのとう
静かなる田に響かせるトラクター染まる夕日に影の濃くなり
14
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南 骸骨
三人の老婆が高き笑い声夕日はベンチに僅かにかかる
5
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南 骸骨
湯船より抜かれしものは渦巻いて今日の自分が溶け出してゆく
9
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みやこうまし
ベンチにて昼寝醒まさる午後三時冷風の来て秋を知らさる
8
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桜園
一面に草の繁れる川土手に曼珠沙華咲く灯点るごとく
11
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住川幸
思い出を篩い分けては落ちたのも残った物もまとめて捨てる
3
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りも
あなたへの歌を送りしこの夜を見守る月よ我に力を
3
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七霞
レトルトの期限切れたる年見ればあの夏の日がふと甦る
2
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みやこうまし
儚くて清しく咲きし酔芙蓉夕づくにつれ色香増したり
5
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環
掌に銀の星宿煌めかせ古墳の谷になびくすすき穂
6
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環
こがね色の稲穂の海に甍舟浮かびあらそふ奈良なつのはて
2
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紫苑
もういちどこゑを聞かせて 今はもう寄せてはかへすさざ波ばかり
10
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紫苑
日を追うて減るあさがほをかぞへつつ巻きひげ揺らす秋風をきく
11
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