聴雨のお気に入りの歌一覧
へし切
愛しみてもいつか置くべき露の身を袖の時雨に泣き濡れるかな
27
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芳立
死なむ身をわすれ伸びゆく街のうへにその如月の望月をおく
8
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へし切
夕暮れは空のはたてにもの思ふ白き月なる人を恋ふれば
28
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芳立
世を知らぬよもぎの宿にをちこちの花のたよりを鳥の音ときく
6
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へし切
待ちのぞむ花のさかりはかりそめの憂き世に春の久しかるべき
31
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へし切
夢通ふ道はあやなししるべなく妹が面影遠くなりゆく
29
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浅草大将
声なきも歌あるものを梅の香に聞くぞ嬉しき春のおとづれ
16
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リクシアナ
手袋の中に十円握りしめ駄菓子買う子の頬に淡雪
22
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あふひ*・○・*
夕暮れに俄か帯びたる花浅葱春の跫幾度見しかは
18
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ゆりこ
ひとしずく月欠けるたび疼く身を白く抱きしめ指濡らす窓
21
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只野ハル
陽当りの悪い狭庭の梅の木に白く小さな花咲き初める
21
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本能寺
浴槽に 沈めばとける わだかまり ジャスミンの香に酔いしれる夜
26
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浅草大将
ひとときの錦も冬のたつた川あすしら雪のきぬと更へつつ
11
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矢車菊
大人には見えぬ何かがあるやうに子は振り向きぬ手を引かれつつ
20
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恣翁
船の灯のちらつく 暗き水の上に影を倒して 艫綱解けり
22
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風花
そぼろ降る雨に結露すバスの中 密封されて運ばれる朝
27
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林林
ここにいてはいけない気がして浴槽の穴の中など掃除してみる
23
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舞
闇透かし仄かに見える花の香に戸惑い問えば色いや増しに
17
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秋日好
赤い実が滝のごとくにしなだれて時の流れをてのひらに受く
17
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ミミンガ
久々に電車に乗りて向かうのは 一年前に私がいた場所
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