粕春大君のお気に入りの歌一覧
恣翁
月澄みて 裸身で立てる足下の砂 水底に白く光れり
34
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まぽりん
かりそめの夢だに結べ草枕ふたたび逢はん夜もなければ
26
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恣翁
竹叢を渡る青北風 潮騒に似たる葉擦れを さやがするかな
26
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芳立
荒浪を越えきしかたを千重つづり自分好みのよしなしごとは
4
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河のほとり
雨はまだやまぬ雲にもひまありてたえだえ月のかげぞ見えける
7
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紫苑
半欠けの月よみを抱くここちしていま生まれくる水の中の環
11
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リンダ
新聞を広げる人がいなくなり本に挟んだしおり折れたり
3
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まぽりん
差しのべし御手にゆだねて恋ひわたる小川よぬるき夏の風吹く
25
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紫苑
くれなゐに頬をそめつつたまもかる芙蓉の花はゆふづきを恋ふ
12
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浅草大将
ぬばたまの夢は一夜に開くともゆり知らぬ身をけしの花とは
10
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紫苑
ごゐさぎの哲学しけり川の面に跳ぬる魚らをすなどりもせず
21
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芳立
さはりなき道に光もふりながらなほ悪しき身にかへりかねをり
4
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恣翁
地を焦がす炎暑に 甘蔗の葉を漁り 飛蝗群れ飛ぶ終戦忌かな
30
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芳立
ひぐらしの鳴くなる宿に君まつと紅のうつすら差せるころかな
4
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リンダ
造船の名残さびしき海沿いを噴き出す汗をぬぐいて歩む
9
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紫苑
目のまへに止まりし蝉の音もなく去にけり暮るる夏つれるかに
10
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浅草大将
よみ草をあつめて流す紙屋川ほそき流れの今も尽きねば
12
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聴雨
つぶやきに月さがせども雨落ちて小さき秋の白露と化す
3
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聴雨
久方の雨たをやかな秋の夜に夢消え果てて思ひわづらふ
5
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紫苑
なもしらぬひとのうたよりまよひゐでしあきつをつつむたなごころかな
18
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