詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
長押(なげし)より遺影下ろして拭く埃 父の背中を流すがごとく
17
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うすべに
風の息 ぬくもり淡く背にとまる 縄綯う人のひなたの香り
8
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KEN
暮古月 燈りを探す 魂ひとつ 寒き靴の音 路に殘して
11
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恣翁
城址に立ち 碑を あかあかと染むる夕陽を 望みたりけり
14
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舞
思い出は秘められたまま在れば良しときに浮かべよ酒の水面に
6
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舞
故郷にすでに人無き我が身なり住めば都の根なし草かな
11
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ななかまど
雪ぐもが入り日を不意に隠してもあすの天運うたがうなかれ
11
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夏深
真っ白な雪降り積り何もかも覆い隠すなら辛くないのに
8
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名鈴
忠なるよ 燕南に 渡らずに 冬まで残り 仕え凍えつ
15
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ななかまど
冬空を抱える深き湖はあやうきほどの波たて騒ぐ
14
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詠み人知らず
冬の寒さ うちひしがれし 體の震へ 怖いわけなし 君の温もり
5
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滝川昌之
蟹二杯一杯分の値でいいとしゃがれた声に停まるアメ横
14
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KEN
冬枯れに 心を染めて 冬枯れを 叩く雨音に ひとり濡れ行く
7
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KEN
棘傷に にじむ血を見て ながらへる この身を思ふ むくろぎの尾根
12
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うすべに
細い月 あかねに染まる飛火野に 草はむ鹿の吐く息白く
6
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KEN
冬の陽に 螢火の舞ふ 夢の如 蒼にちりぢり こぶしの冬芽
9
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名鈴
臘燭が 心の隈を 明らむらし 相移ろへる 妻夫の思ひ
11
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ななかまど
山に雪ときは豊かに横たえて老いの二人のクリスマスイブ
11
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うすべに
あかつきの名残の空に細い月 夕べの夢の余韻せつなく
9
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詠み人知らず
幼き日 胸に宿るは イエスの教へ 心に響く 教會の鐘
6
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