KENのお気に入りの歌一覧
横井 信
六月の田植えを終えた棚田には静かにわたる風のささやき
12
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桃山
窓かけも間仕切りも初夏の色合いに溢れる部屋に早起きをする
7
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葛城
頂きの蕾も既に咲くばかりタチアオイ今朝も雨に打たれつ
12
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へし切
切なきとひとり老い身を嘆きつつ詮無き今日のひと日を生きる
16
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うすべに
白い風 そうめんゆでる肩越しに目覚めた合歓のまつげ揺らせる
12
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ななかまど
キビタキはわれのあしおと仲間とて里から森へたどる午後の日
10
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名鈴
木にあらば 葉ごとに思ひ 刻み付け 降り積むほどに 君に届けむ
13
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恣翁
硝子戸を開け放したるヴェランダに 薄明かく 夏の夕べ暮れずも
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滝川昌之
枝熟れの 枇杷の柔肌 乙女子の 墜れば傷む 覚悟を秘めて
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へし切
摘み取られ花もあはれにコロナ禍の夏を淋しむあぢさゐの寺
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御宿川蝉
涼風に 乗りて燕の 飛びかへり 梅雨入り前の 夕暮れの空
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ななかまど
夏蝉の声を浴びつつ木漏れ日の双体神は寄り添いて笑む
14
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音弥
通勤なし出張なしも良し悪し新幹線に乗りたい病 発病
10
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滝川昌之
螢田の手前の車で寝落ちした吾子を揺すって見せた瞬き
20
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横井 信
いつの間に背丈を越える雑草の空へと伸びるみどりの影絵
11
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灰色猫
風たちは熱き夏日を予感して朝の冷気に休むのだろう
8
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あぶく
半袖を着れば露わになる腕の消えない枷をやり過ごす夏
16
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ななかまど
潮騒の青きうねりにはにかみて笑いしように浜昼顔は
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音弥
やぶ医者は世に不要だが藪は要る失せれば野鳥の巣作りも不可
8
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名鈴
庭に立つ 若かへるでの 濃き赤め 心は花に 劣るものかは
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