KENのお気に入りの歌一覧
艸介
空梅雨に浮かれ出でたか初蝉は はたと鳴きやみ もはや二度とは
14
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あぶく
綾波をするりと崩す水筋に姿の見えぬ魚をみてる
14
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ななかまど
有閑は幸せなのか凪の海梅雨前線北にはりつく
15
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へし切
恋ひこがれ通ふ夢路に咲きしより妹と吾が寝る常夏の花
18
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御宿川蝉
梅雨晴れに 草取り終へし庭の隅 樹陰に殘る どくだみの花
8
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名鈴
深海松の 君見る毎に 満たるれど やがて俣海松 目待ちし深む
8
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滝川昌之
儚きは武者の御霊と点る灯よゲンジボタルに遠き鎌倉
17
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うすべに
早々といのちを尽くす夏草の 綿毛をはこぶ風の夕焼け
11
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ななかまど
祭典の神輿はコロナしだいなりあとひと月に迷うジパング
12
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へし切
満を持し範を示すも肩すかし「望ましい」ではちから及ばぬ
10
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名鈴
相住みて 朝な夕なに 見る君を なほなほさらに 近く見まほし
11
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滝川昌之
さざ波と 影を青田に 走らせて 昇れ夏雲 猛き峰へと
19
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横井 信
いつもより遅い列車のホームには夏至の元気なひかりを浴びる
14
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灰色猫
さあみんな今から人が死んでいく運動会をおっぱじめるよ
10
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灰色猫
大きめの若葉を君にあげるから全裸はそろそろやめにしようよ
6
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灰色猫
透明な傘をひらいて雪どけの水と一緒に海を目指そう
10
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うすべに
父の日のシール貼られて誇らしげ 肉と一緒にいわしのパック
9
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蔓葵
つゆはかり晴れ間の見ゆる今日たにもいつも八重たつ雲ふかき道
13
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へし切
懸命に耳を澄まして聞いているだけど届かぬ言葉のちから
14
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滝川昌之
似たような家族構成 若きパパあの日の俺のごとく振る舞う
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