秋日好のお気に入りの歌一覧
西手心黒
水鳥は人知れずこそかいており言ふにあらねど咲かせまほしや
3
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滝川昌之
念願のグリーン車での通勤を妻が許可するボーナス日のみ
19
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舞
この星に一人二人と人は消え妻と静かに語る雪の夜
11
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西手心黒
人はいさ心もしらずふるさとの響に揺れたる理由は知らねど
4
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西手心黒
手すさびに子どもに作る竹とんぼ左利きには逆向き削る
7
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西手心黒
郷の庵は朽ちて寂しくなりぬれど土地が身とどまり還らせ給へと
2
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西手心黒
いいのわけ へいとききつつ かなわぬと えいけつのとこ れんびんのこし
3
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西手心黒
親めらに騙され拒んだ甘酒も今は好物君の所為なり
3
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西手心黒
法要の十年すぎればふるひともたれそむかしのかをわすれたる
4
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恣翁
踏み締むるゴム長の下 道に積む新雪 幽く軋みたるらむ
11
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横井 信
暖冬のずれた寒気の到来で開き始めた蝋梅の花
14
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へし切
淋しいか 北風は泣く なぁ俺よ 耄れた恍れたよ おまえに惚れた
16
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滝川昌之
助手席の君から寄ってくるのなら右急カーブが続いてもいい
23
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舞
酔い帰りふと妻の背の温もりに触れてキョヒられ大人しく寝る
10
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び わ
木守り柿鳥に食べられ皮だけにご苦労さんと土深く埋め
8
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ななかまど
終章の最後の行を読んだあと初章の行にもどり本閉ず
19
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杜鵑草
済まぬ子よ金運線の短ければ父を恨めよ ぢつと手を見る
10
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杜鵑草
浮き寝する鴨のむら鳥人影に驚きてこそ驚かしつれ
9
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杜鵑草
思ひ寝に引かれにけりな覚めがてに見る夢にこそ露もこぼるれ
11
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杜鵑草
誰が魂を宿して來らむあげは蝶 精靈會にはまだ日もあるものを
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