五穀米のお気に入りの歌一覧
へし切
風なくも独りゆらゆら独活の花あらぬ喩えも知らぬげに揺れ
33
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紫苑
いらくさのこはき繊維に触れもせで身ささぐことのいまだにとほし
11
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恣翁
肩を寄せ 雪ゆ変はりて打つ雨の音を 聴きたる土曜日の朝
29
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ふきのとう
糖尿の疑い晴れてぜんざいを心おきなく食する昼餉
19
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詠み人知らず
広告の命令調のキャプションが 薄弱意思に 本を買わせる
17
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inosann
この世では十数年の付き合いの遺影には無い父の顔偲ぶ
16
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詠み人知らず
韻律はCMにさえ生きている 東京 銀座 資生堂
12
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恣翁
「オープン」の札 戸に斜に掛かりけり 「寄っていくの」と然も問ひた気に
24
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詠み人知らず
地下鉄は地上にあがり九条過ぎ 弁天町に ビル風の舞う
16
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紫苑
やはらかきひとよなりけりあさがすみ「がつかりだよ」にうすくほほえむ
8
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恣翁
ベッドから夜を抜け出して 窓に寄る少女 素足で空に見入れり
34
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へし切
近頃は脳内環境七五調フレーズ手繰る言語障害?
23
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デラモルテ
久方に晴れ間の見えて清々し春陽煌めく雨水の滴
17
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紫草
ただ「バンッ」と指ピストルを撃ちこめば椿は紅い花落としたり
21
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小林道憲
玉水は命を刻む音なれや雪解け近き如月のころ
28
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浅草大将
住めばとて何か都ぞこごえつつ身をおくたまの雪のやま里
15
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紫草
しらじらと街の灯りの消ゆる頃月は滲んで疲れていたり
21
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詠み人知らず
がたんごとん鼻腔の奥に鉄の味 雨の市電の確かな記憶
16
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みやこうまし
梅咲けば春の心にあい響き 彩り変わる歌の面持ち
19
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inosann
過ぎしこと良くも悪くも大差なしと思えて吾も今日を生きぬく
13
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