あそびくものお気に入りの歌一覧
薫智
「大丈夫」君は言うけどなんとなく僕には助けてって聞こえる
24
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紫苑
針の穴ほど開きたる風穴に石を打たるる墓穴を視つ
7
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紫草
母さんはかあさんだけどほんとはねそれだけでない顔を隠すの
95
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工藤吉生
20年前に住んでた家がまだあった 老婆がオレを見つめる
7
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れい
目の前に話したがりの君がいてバニラアイスの山は溶けゆく
11
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詠み人知らず
太陽になれなかった北風も最後の声は温(ぬる)く優しく
14
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詠み人知らず
打ち寄せる波が消し去る二文字を拾うことなく海岸歩く
9
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詠み人知らず
真青な魚影を追って振り仰ぐ冷たく輝く水槽の前
2
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もなca
念入りに化粧ほどこす吾の顔を見つむる幼子まばたきもせず
12
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半格斎
寒風に身を凍らせて登校の子等は弾けし歩道路のうえ
11
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恣翁
母の乳 曾って探りし我もまた 白髪頭で墓に額突く
14
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悠々
早咲きの桜が風に揺れていた少女は笑顔で寒さに耐えた
11
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紙魚
さようなら母さんあいしてほしかったあなたの娘 ではなくわたしを
5
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紙魚
ごきゅごきゅと流れ落ちてくウイスキー瓶をつかむ手あおき血のくだ
4
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のんぼう
「飲みに行こ!」軽く誘った後始末 まさか酒より苦くなるとは
8
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想野
我知らぬ天命を得てはるかなりいつぞ果てなむ己さがしの路
3
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詠み人知らず
年老いた祖父母が食後に飲む薬 見ぬ間に増えて ざわつく心
10
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トモエ
春の陽に触れようと出す手の甲は毎度寒気にぺちと叩かれ
7
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白亜
淡水魚 ひたむきな泳ぎの果てに三月の空はみずうみと化す
10
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白亜
陽のおどる湖面にすいっとさまよって いつしか空のとりこのわたし
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