御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
松本直哉
あすはただわかれゆく身ぞ笹まくらかりねのやどの明かりを消しぬ
8
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葛城
靜かなる水の面を窺ひて魚影を捉へ此處を愉しむ
7
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舞
ふるさとの深山に眠る草木塔皐月の青葉訪う者もなく
10
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千草
気が付けば「普通」は遠き場所にあり行くも戻るも遅過ぎる歳
8
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河のほとり
さみだれにつらき涙もまぎれてぞさらに思ひを知る人もなき
11
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河のほとり
ほととぎす声待つ程のつれづれに雨打つ音ぞ宿に絶えせぬ
11
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名鈴
見し程に 時もおぼめく 二十日草 指を折りて 数へて寝ねず
9
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falcon
貧しくも遊ぶ笑顔のおやつには土手のスカンポ畑のトマト
9
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トウジさん
妻なくし人の世の旅三年や明け暮れ変わらぬ吾は機関
9
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KEN
夏桜 羽根忙しく 黒のてふ 遊ぶ下枝に 我独りゐる
11
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滝川昌之
雨季近し 濡れる前にと 急かすよに 枝の青梅 紅を差す頃
19
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千葉 甫
思いから出てくるたびに窓外の雀の声を聞いて刻ゆく
3
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草木藍
くちなしの 白 薄黄と 花の色 うつろひゆきて かざぐるま落つ
7
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名鈴
雨雲に 暗む皐月の 空晴らす 帰り来らるる 君が言の葉
12
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横井 信
雨に濡れひかる若葉の並木にはぽつりぽつりとひなげしの花
11
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武蔵野
生きていて 寂しさ色も なかりけり かすれる雲の 梅雨の夕暮れ
7
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舞
ライラック咲く夜に寒きこの街を音なく濡らす銀色の雨
10
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葛城
夜ひとよを洗ひ上ぐがに打ち降りし雨に狎れたる萬緑の朝
11
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綴迷停
読みかけの本のページを閉じるよに二人の歴史胸に留めて
5
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萱斎院
夕暮れの玉津島山風なぎて また漕ぎかへる海人の釣り舟
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