桃山のお気に入りの歌一覧
さいおん
近き嫗孫去ぬほどにかく曰く 来たらばうれし去ねばまたうれし
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うすべに
秋の陽に乾きはじめたつるし柿 祖母の手おもう柔らかい皺
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萱斎院
夕暮れの露もなみだとひとつにて 枯れゆく野辺にわたる鐘の音
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名鈴
遥遥と 小塩山より 来るもみぢ 座を設けては 傅き据ゑむ
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横井 信
陽だまりでじっとしているキジバトの首をすくめる冬の朝風
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KEN
枯れそめし 峰のはだへを 染めにけり 今昇りくる けふの一筋
11
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舞
あと千年生きたとしても今頃は偲んでるだろ貴方のことを
5
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横井 信
年の瀬の声の聞こえる朝時雨 濡れたもみじの真っ赤な手形
11
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名鈴
この柚こそ 汝が袖に香を 留めしか 我も抱きて 身に移さばや
12
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名鈴
世の覚え 悪しくなるとも 物怖ぢず 心づからの 事を為まほし
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橘
この頃の苛立つ我の悲しかり心ならずも親と諍う
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橘
読み継げば読み継ぐほどの楽しさに時を忘れてまたも読み継ぐ
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