詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
やはらかな 掌をした吾娘は 率直に かつ大胆に 膝に乗りけり
35
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恣翁
露結ぶ 硝子拭ひて 覗きけり 川に揺らめく 電飾の灯を
27
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恣翁
薄明の 昏き水際に 佇みて 舞へるを視たり 五羽のペリカン
26
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恣翁
別れしな 不意にくちびる 奪はれて ずるいと洩らす 年上の女
26
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恣翁
土州より 海越え届く 花信風 息吹ゆかしく 眉開かしむ
26
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恣翁
薄き粥 その面に映る 逆さまの 青き山並み 我は愛せむ
26
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恣翁
床出づる 女引き留めて また肉を 貪り合へり 道ならぬ身は
31
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恣翁
薄色に 水浅葱かは 襲ねたる 高野の山は 五つ衣なり
24
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恣翁
端正に 紫檀の椅子の 並びたり 冷えし埃の 臭ひの中に
27
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恣翁
合歓の 後に煌く 君の背の 汗に愛しく くちづけてけり
25
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恣翁
桃の花 夜来の雨を 含みては 落つる花弁 掃くに能はず
26
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恣翁
週末の 独り飲みたる 居酒屋に 家族連れかも 笑顔の見ゆる
17
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恣翁
寂しげな 微笑浮かべし 薔薇の上に 花弁雪の 蒼ざめて落つ
29
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恣翁
彼の女は 少女のやうな 顔をして 逢瀬の度に 別離告げけり
16
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恣翁
夕暮れに 門を敲きたる そは誰ぞ 雨と詩人と 散りゆく桃花
23
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恣翁
春浅き 長尾寺に見し お遍路の 旅の重さに 思ひ馳せたり
24
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恣翁
日陰なる 苔にも春は 訪れて 花小さくも 懸命に咲く
29
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恣翁
雪晴の 隣の屋根に 残りたる 雪に艶めく 大鴉かな
24
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恣翁
春雨に 濡れし心を 紛らはす 童の指せる 杏村の酒家
17
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恣翁
春の日に 国土破れて 火は止まず 知己の音信 万金に抵る
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