五穀米のお気に入りの歌一覧
せいか
赤ムラサキのミョウガが恋しい夕方は 打ち水の湯気路地も香ばし
6
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紫苑
朔月のつめたき肌を抱きしむ夕べの果てに影溶くるまで
9
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紫苑
いのちなき二つ折りなる恋文を折り紙の百合のかたはらに置く
11
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恣翁
草庵の客を饗へむと 杯を 呉茱萸で作り 調へつべし
12
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桜園
陽に焦げる土を這いつつ咲き続く松葉ぼたんの強さほしくて
24
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芳立
ひとりきてわが世と思ふ初蝉のせかれすぎたる日々もかへらじ
11
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詠み人知らず
左側45度が君の場所 面映いから斜めがいいよ
10
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桜園
思ほへず手に入りし風蘭を眺めつつ友の面影浮かべし
8
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桜園
風にそよぐま白き花に魅せられて花やに求むは風蘭なりき
6
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市川ありさ
さみどりの虚構くずれて夏空に私が欲しいものを探した
8
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桜園
からみつき伸びゆくゴーヤに這う西瓜畑さまざま命の形
11
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石川順一
カナブンを束子(たわし)に乗せて休ませる濡れし体のままに無動に
8
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詠み人知らず
ゆきまどふ雲の朝のひと鳴きにをちこち応ふる蝉のこゑかな
17
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ふきのとう
たっぷりと水吸いこめる野菜らは水滴のせて生き返るごと
15
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紫草
雑草は抜かねばならぬと励む手をとどめ惑わす小さき花は
19
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桜園
梅雨明けをまちわぶごとく熊蝉の競いて鳴くに起こされし朝
12
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詠み人知らず
わたつ海の底ひも知れぬかなしみの天地すさぶ「客人劇場」
7
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あまおう
夕闇に真一文字に列車過ぎ余韻も残さぬきみのサヨナラ
21
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舞
不条理と片付け酔いしこの夜の酒こそ苦しサラリーマンの
7
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ふきのとう
もこもこと空に広がる白き雲強き日射しに夏日の予感
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