御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
愛
紫陽花を渡り歩いた昼下がり 揺れる心の紫滲む
7
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桃山
切り枝の水に挿す葉に再生の時を祝うか朝日輝く
9
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あぶく
二杯目のペリエの泡に消えた恋 わずかな水を杯にのこして
13
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あぶく
錆びついた手摺りにもたれ六月の空をみているベランダの鯉
11
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うすべに
蛇の目傘 あじさい揺れる辻地蔵 誰のなみだか京は雨色
9
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ななかまど
雷の怖さ聞きつつ寝る夜の蚊帳のなかなる母のふところ
10
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或韋
そのひとも戯れあひたる日々さへも踵返さぬものと知りせば
4
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助平小町
想い出の学舎遠く離れてはふと立ち止まる時の空蝉
2
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灰色猫
水無月の祭りに向けて子供らの神楽が洩れる青葉の参道
10
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桃山
遅くなるその連絡を受けた夜の寂しさ混じる安堵はなにこれ
9
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うすべに
うす闇にはしゃぐ小さな影法師 風よ止んでと蛍呼ぶ声
7
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名鈴
触れなくに 何処をはかと 探らるや 音無く流るる 松の下水
7
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ななかまど
窓に這う朝顔の葉を透いてくる緑の葉影畳に揺れる
10
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橘
幾本も空に伸びゆくタチアオイ花とりどりの色を誇りて
11
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河のほとり
涼風に梢そよげば何となく奥もゆかしき夏山の道
9
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葛城
目につかぬ澱みに命の萠芽ありそと掻き分けし水草の下に
13
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舞
咲く花に散る花にさえ均しくに雨の滴たるみずな月かな
10
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横井 信
みどり濃くたたずむ雨季の老木にそっと手をあて聴く鳥の歌
13
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柊+
霧に咲く君影草の花に聴く ささめく森の淡き精霊
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へし切
麦の穂の音の乾きて心地よし黄み深みゆく麦の秋風
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