ななかまどのお気に入りの歌一覧
神戸風見鶏
秋天に楓の樹仰ぐや萬華鏡 葉擦れ清かに虹の暖色
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詠み人知らず
下宿にて人生語りし熱き夜の炬燵の蜜柑の香りただよう
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滝川昌之
絆創膏 大地に貼れば断層を空には豪雨なくなれと貼る
14
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よら
まどべりに もたれたうなじを孫子のようにとととんとととん バスは叩けり
3
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灰色猫
すらんぷに絆創膏を貼るからねすらんぷまるごとひっぺがすから
14
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舞
いずこより来ると問わば父母とまたおいゆかんその逝くもとへ
8
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松本直哉
のりつぎの駅にわかるるゆふまぐれ領布振るひとのとほざかりゆく
2
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神戸風見鶏
愛らしき歌聲聞こゆ兒童館 庭の栃の葉重なりゐたり
18
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詠み人知らず
河川敷の穗芒の群れ夕日浴び風なびければ耀き増して
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滝川昌之
町内の晩鐘代わりの童謡の夕焼けつないだ親子で小焼け
15
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へし切
しみじみと吾の孤独を照らしおり月に寄り添ふこのひとつ星
20
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横井 信
前を行く人の背中で揺れている朝陽をそっと追いかけ転ぶ
6
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横井 信
月末の会議を終えて夕焼けに浮かぶまゆ月 あとひと仕事
14
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秋日好
君の無い世界になった実感の湧かぬ夜通し雨脚強く
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只野ハル
水底のプールのタイル揺らめいて浴女その一思い出される
9
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源 漫
生計費の減れば曇りに雁鳴かぬ今日からわれも貧乏人ぞ
3
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里香
理想像 たとえるのなら 深い海 しずめる青さ 天うつす広さ
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夏恋
もし生まれ変われるのなら来世はバックパッカーになれたらいいな
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神戸風見鶏
シェフレラの鉢より出ずる緑羽の うつくし海鳥舞ひ遊びをり
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詠み人知らず
遙かなる比叡の峰に朝霧の薄墨浮きぬシルエット美(は)しき
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