KENのお気に入りの歌一覧
うすべに
庭覆う落ち葉をたたく音きけば 夏がこいしい秋の夜の雨
10
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名鈴
時雨止み 白膠木紅葉は 枝広ぐ 濃きも薄きも 色明かなり
15
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滝川昌之
黙投のボウリング場に腕タッチ ボウルがピンをはじく音だけ
19
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ななかまど
今日は雨万年筆の乾くまで日記を見つむ独り居の午後
16
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うすべに
老人をふりむきふりむき犬歩く 吹き寄せられた落ち葉のじゅうたん
9
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滝川昌之
咽頭のささくれくらいの空咳を堪えて握る朝の吊り革
24
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名鈴
紅葉にも 照られぬ君の 面持ちの 秘むる下思ひ 今ぞ知りぬる
18
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へし切
侘びしきは 秋の夕暮れ 恋ひ別れ 女はつらい 男はつらい
17
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コタロー
この道は寂しかりけり櫻木も落葉となりて人こそをらず
9
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うすべに
すずかけの落ち葉追いかけ坂道を登る眼のさき もう冬の雲
7
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横井 信
立冬の川を流れるひとひらの落ち葉のつなぐ新たな一歩
13
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ななかまど
どこまでも会津の冬は白と黒雪の温さよ斎藤清
11
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へし切
十一月の 今日は冬立つ日にならむ 朝に露おく庭の石蕗
21
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御宿川蝉
古き友 久方ぶりの ラインには 秋の京都の 寺の數々
10
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艸介
かへりみる人もはや無き捨て野にて 尾花手招く秋の夕暮
14
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名鈴
草枕 紐を結びし 旅の君 ひたすら斎ひ 験を待たむ
14
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朝比奈
彼方のビルの姿も濃き霧の中に翳りて冬立ちぬ朝
19
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ひげじぃ
山茶花の花咲ゐしと笑むきみの儚き夢は朝な朝なに
15
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滝川昌之
薄暗い五時に舞い来る朝刊が背筋を冷やし立冬を告ぐ
20
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茂作
心無く妻を叱りしその後の 長き沈默我れを赦さず
18
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