艸介のお気に入りの歌一覧
へし切
虫の音は託言がましき夕暮れに 未だしも吹かぬ秋の初風
16
もっと見る
睡密堂
秒針の音だけ響く放課後の教室ひとり黒板を消す
9
もっと見る
音蔵 雅秀
物干しに 洗濯ハンガーゆらゆらと 揺れる具合で風の程知る
9
もっと見る
KEN
淺霧の 鏡におぼろ 女郎花 隱せぬ昨夜の 翳り見るかも
15
もっと見る
茂作
くり返し吾に纏はる蜻蛉かな 汝は何れの魂かとぞ問ふ
28
もっと見る
林林
またいつか風になろうよ緑なす丘の斜面を段ボールでさ
14
もっと見る
あけぼの
清らなる蓮の生まれてひらけるは泥こそあなれ娑婆のことわり
6
もっと見る
舞
うろこ雲見上げて揺れる秋桜と夏の記憶を語る蝶々
12
もっと見る
うすべに
あおぞらの秋のかなしみ翅ひかる 声なき蝉が風にころがる
15
もっと見る
ななかまど
八月尽 暑き日射しに日時計は秋の気配を刻まずに立つ
22
もっと見る
へし切
熟々と聞けば聞こえる法師蝉 筑紫恋しと夏のおわりに
15
もっと見る
しきしま
故郷もなほ蝉の音の絶えずしてをさなき頃をしのぶ夏かな
6
もっと見る
睡密堂
打ち上がる花火きらめく山の端を部屋から見てる祭りの夜に
8
もっと見る
ななかまど
夕立ちが過ぎれば直ぐに鳴きかわす健気な蝉の命の宴
15
もっと見る
睡密堂
青でなく緑で塗った画用紙の空は小さな革命である
8
もっと見る
へし切
約束の蛍になって来たと言ふ 眠れぬ夜のあさきゆめみし
11
もっと見る
茂作
夏の蝉ゐたくな鳴きそさらでだに 殘る命は短きものを
24
もっと見る
KEN
苦瓜を ほのゆらめかす 風誘ひ 小雨小走り このうだる夜を
13
もっと見る
雨夜
閉ざされて緑息づく庭園に常夜燈あり螽斯の翅と
9
もっと見る
雨夜
あらかねの土の午睡にほろびざるものをおもほゆ炎ゆる長庚
9
もっと見る
[1]
<<
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
>>
[51]