詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
高校の入試に向かう子供らのカバンにゆれる小さな祈り
12
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KEN
ひよどりは 濡れて止まれり 消え方の ほむらのやうな 林檎のたもと
9
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KEN
ひよどりよ この魂宿し つむぎ行け 林檎の聲は みぞれに滲み
11
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舞
立ち呑みのコップにそそぐ燗酒の仄かな湯気にいち日を終え
9
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ななかまど
信号は高き位置よりわれを見て事故おこすなと青ともすなり
8
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灰色猫
少女らのひとつひとつの手のひらに桜を描き足す老易者
14
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滝川昌之
別れめの春に三日の晴れ間無し終える涙も送る泪も
16
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KEN
耐へ尽きて 林檎のひとつ 落ちにけり ひよどりの鳴く みぞれ降る春
10
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ななかまど
色のなき林たどれば春の目は膨らみはじむ蕾に止まる
13
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うすべに
たまにはと ぼんぼり灯す内裏雛 娘きづかう母の指先
9
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うすべに
明日香風 吉野のつぼみふくらませ ならの都の梅は散らせる
7
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青き銀椀
つつつつと道を横切るハクセキレイ脚をゆるめて少し止まれり
15
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横井 信
草むらにつくしはそっと顔を出す春を見つけた地面のかおり
10
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ななかまど
三月のひかりと風はさすりたり猫柳の穂わたしの春だ
10
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灰色猫
春が来るそのたび君を想うのはまだ青春にいるからだろう
14
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滝川昌之
雨後に立つ朝霧に浮く江の島はマチュピチュごとき天空の城
19
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ななかまど
ヒヨドリはしたたかな知恵見せながらひもじきなかに冬越さんとす
10
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灰色猫
オーロラを脱いだあなたの柔肌がわたしの氷をやさしく溶かす
13
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滝川昌之
若手女子おれのパソコン覗き込む無防備な背にたじろぐ性よ
14
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蔓葵
この春の民のかまどの夕けぶりいつかは四方に立たむとすらむ
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