幸子のお気に入りの歌一覧
灰色猫
丸餅と蕩けるかぶらお雑煮をまずは父へと供える元日
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千映
安産の祈願母から送られたわら天神の腹帯にある
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千映
落花して寂し山茶花宅配の君に声かけるすべを忘れる
4
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うすべに
初春の祈りをのせたけむり立つ 薄らぐ空に水煙の乙女
10
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KEN
人影は 湯氣の衣を 羽織りけり 暮れる年の瀬 波來湯の小路
12
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リクシアナ
煽られてよろけて仰ぐ師走空暦ばかりの一年がゆく
19
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うすべに
冬日和 囁きかわすむらすずめ 桜寒樹で春を夢見て
10
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林林
あたらしく頑張ろうと思うことに半歩近づき少し休んだ
12
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林林
長月の子の旅土産おせんべい最後の一枚無事年を越す
12
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松本直哉
「だつこして」むづかる吾子をたかだかとかかげてみれば冬空の青
9
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ななかまど
母の味おぼえし杓子手にとれば箸のすすむや切り干し大根
10
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舞
故郷にすでに人無き我が身なり住めば都の根なし草かな
11
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千映
夫婦だけ暮らす我が家が九人に幸せと思う嬉し元旦
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滝川昌之
凍て雲が覆い隠した街の色 灯油タンクの赤だけ残し
18
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滝川昌之
長押(なげし)より遺影下ろして拭く埃 父の背中を流すがごとく
17
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滝川昌之
来る年を濁らせまいと澄む汁の年越し蕎麦はかけでいただく
16
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滝川昌之
子年でも小まめに動く気などなくカピバラごとく湯にでもつかる
17
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滝川昌之
すり足で進む参道 二拍手と近づく鈴と玉砂利の音
16
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千映
湯たんぽの袋を手縫い母の着たパジャマの生地のまだ活躍す
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名鈴
いみじき絵 人にあはれを 抱かせる いかなる術を 隠し籠むるや
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