蔓葵のお気に入りの歌一覧
名鈴
結びてし 去年の契りを 忘れずは 行く末もこそ 頼もしく待て
11
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望月薫
草叢の小さき命ひそやかに集める朝陽煌めく雫
8
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舞
ぬばたまに濡れて美し乙女子の恋初むころのみどり黒髪
7
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へし切
摘み取られ花もあはれにコロナ禍の夏を淋しむあぢさゐの寺
18
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舞
美しく少し哀しく滑稽な童話に棲める僕らであるか
7
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綴迷停
愛なんて信じた日々はもう遠く空の心は何も求めず
3
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名鈴
すげなしと 君は見るべし 長き根と 乱るる葉のみで 花もなければ
11
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滝川昌之
枝熟れの 枇杷の柔肌 乙女子の 墜れば傷む 覚悟を秘めて
14
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名鈴
木にあらば 葉ごとに思ひ 刻み付け 降り積むほどに 君に届けむ
13
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うすべに
白い風 そうめんゆでる肩越しに目覚めた合歓のまつげ揺らせる
12
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KEN
あぢさゐは まだ若緑 木漏れ日に 彩爲す夢を 丸くふふませ
17
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横井 信
六月の田植えを終えた棚田には静かにわたる風のささやき
12
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へし切
切なきとひとり老い身を嘆きつつ詮無き今日のひと日を生きる
16
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舞
道端のゴミ捨て場にも生きてある草のひと叢花の一輪
9
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び わ
紫陽花が色とりどりに咲き誇り梅雨入り遅く日照りに耐えて
5
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横井 信
駆けてゆく夢を背負った夏服に弾けた朝の湿ったひかり
12
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び わ
病院に妻の付き添い検診で元気に日帰り幸せ感じ
4
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詠み人知らず
人として 扱わぬほど 腹が立ち 溢れる薬に 病名のあやふやさ
5
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灰色猫
初夏に予報はずれの雨が降る炎を生んだ罰であろうか
10
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灰色猫
指先をカッターナイフで切ってみる回復するまでじっと見ている
10
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