由良のお気に入りの歌一覧
でくのぼう
粉塵に混じりし飛礫駸々と命殺ぎをる福島の子を
12
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モニカ
幾度も迷ひのごとく繰り返す愛するべきか忘れるべきか
5
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舞
木枯らしに動くことなき三日月の身を切るほどの影ひとすじに
14
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七色コイン
真っ暗な闇の底まで来てくれた。我が眼はいつも君だけ見える。
11
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トーヤ
あちこちで「はじめまして」と言わずともそこに居場所ができてるような
4
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麻倉ゆえ
手のひらに掬った息よ 天を越え風花となり暖かく降れ
6
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沙枝
この年に なってはじめて 知りました 何も求めぬ 恋があること
59
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河のほとり
忘れじと月の他なるとこしへをこの世に頼む人もなきかな
9
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緋色
独りでに鍋は煮立って白菜が澄みきるように夜は更けゆく
10
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でくのぼう
捜せどもたどり着かない悲しみに飛礫のように氷雨降りをる
12
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ふきのとう
降りしきる雨にも負けず呼び寄せる愛しき猫の恋の季節や
13
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たんぽぽすずめ。
空掴む如き手をしたかえで葉を地上へ戻す雨優しかり
14
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緋色
唇をはなれた風と未来にて待ち合わせする。現実として。
5
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詠み人知らず
今此処で心を鎮めていくことで言の葉達は 涙にかわる
8
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氷魚
繋ぐ手の温度だけを頼りにして大丈夫だと言い聞かせてる
7
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緋色
窓に付く白露の如き嘘の数 拭った後の空の灰色
21
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浅草大将
あしひきのやまと心を尋ぬればはぐれ千鳥の磯のなきがら
15
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聴雨
あす待てどいや遠ざかる月影の涙となりし小夜時雨かな
8
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恣翁
蓮枯れ 菊萎るれど 柚子は黄に 熟れて 蜜柑も緑なる時
14
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光源氏
うつろひの秋のしるしに月渡り夜風にふるふ山の紅葉ば
8
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