南 骸骨のお気に入りの歌一覧
あまおう
お揃いのマスクで咳の輪唱は火のない所のお二人さん
14
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紫苑
電池切れし玩具のごとく遊びゐるすがたのままに仔猫寝ねたり
14
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ふきのとう
金色の銀杏並木は外国の絵画見るごとしばし佇む
15
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桜園
ぞくぞくとする背中にカイロはりはや三度めの風邪をひきたり
14
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そらの珊瑚
とりあえずしつけ糸で縫いつけるそこが予定であるかのように
4
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舞
通学の子ら集い乗る地下鉄に咲き誇りたる無垢の夢花
10
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向日葵
母になり我が子見守る我をまたばぁばとなりし母が見守る
11
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真如
手鏡の 曇れるあした 秋ふかみ 虚しさ埋める すべなく生きる
5
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詠み人知らず
あだし世にけぶりてのちは橋わたる白きものへと汝はなりにき
5
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市川ありさ
電流が駆けていくのはさめた眼であなたが私だけ見ているとき
6
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まぽりん
時雨れつつもみづる風の寒き夜に行く方をまもる軒のかげろふ
19
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紫草
わが内部の奥の奥処で音をなすことんと落つる悲しみの珠
20
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桜園
朝まだき寢床で思ふマイナスも起きて動けばプラスにかはる
19
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あき
二時間の映画のラスト三分をきみの電話に取られた恨み
13
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いり子
とりあえず時間がないので明日泣く二十三時に在宅してて
7
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詠み人知らず
太陽を貯めた布団に包まって 週に一度は子供にかえる
26
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たんぽぽすずめ。
五階から夜景見渡す一品を足すカツ弁で味わふ孤独
20
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詠み人知らず
冷えた椅子遠慮がちなるアルペジオ恋の歌など嘘ばっかりで
5
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偽嫁
二度三度好きよと叫ぶこの声は喉に絡んでため息になる
9
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紫草
冬の夜ユズとキズとが籠の中暗き厨でこそり息づく
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