虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
「足元が滑りますよ」と駅員は 雨の受験日 言葉選ばず
15
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詠み人知らず
荒波を分かつ力の尽き果てば内海に抱かれ眠れよくぢら
8
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ななかまど
空にある重き雪蓑脱ぐように雪降り積もる会津寒中
15
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詠み人知らず
玻璃を透き西に傾く日輪のシェード潜りて光溢るる
8
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夕桐
筆掛けの暇々見ゆる ひとひらの雪に袖のしばし忘るれ
2
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さえね
かなしきは師走の通夜の斎場につもる深雪を踏みしめるとき
2
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ななかまど
大量の洗濯物をたたみおり妻が丁寧に生きてゆくこと
12
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なりあきら
梓弓 引いて春雨 降る朝に 羽根震わせて ひよどりが飛ぶ
9
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滝川昌之
カピバラに ほっこり顔を習ったねスーパー銭湯 出てくる家族
14
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御宿川蝉
暮れなづむ棚田の畔を下り來たる 田毎に見ゆる三日月の笑み
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ななかまど
装いて晴れ着の歩幅となる娘らを追い越しはせず就いてゆきたり
14
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横井 信
湯気をあげ貨物列車のエンジンのそっと震わす冷たい空気
13
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詠み人知らず
未だ浅き節目を越えて己が途拓きゆかれよ花も薫らむ
16
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茂作
いとけなし孫らそれぞれ歩みゆく 君の二十歳に逢はんとぞ思ふ
17
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茂作
寒稽古素振りに勵む子どもらの 新しき聲堂に響きぬ
16
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詠み人知らず
卵焼き朝よりふんわり芳らせば良きことの待つ日になれるやも
14
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滝川昌之
末吉を神籤で引いた初詣おれの兎は何見て跳ねる
14
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ななかまど
つらきこと全てを拐う鬼のごと背中を強く掴む北風
15
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滝川昌之
松飾り 初雪予報にかじかんだ指先ちくり外されまいと
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横井 信
ふきのとうそっと芽吹いた新春の枯れ田の畦を夕陽は照らす
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