ひげじぃのお気に入りの歌一覧
艸介
喧しき晦日にこそ降れよ降れ 音を食みたる白きをとめよ
11
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ななかまど
冬陽さす窓にあやしく歳晩の時間の縁をうろうろと蠅
7
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ひよこ豆
帰省せばさくさく動く母が居り五十半ばの吾を「子」という
9
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只野ハル
つまらないテレビ消しても行く年におくる歌など特に浮かばず
4
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横井 信
ひと歳の気持ちを歌にのせてゆく古いノートに僕の足跡
13
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松見草
散りもせで 再びの春 まつみぐさ 色濃き袖に とどめても見よ
16
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橘
祖母の味伝えたがるも生聞きで不肖の孫は下手な歌詠む
13
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恣翁
雑踏の交差点をし 転がれる朽ち葉を纏ひ 影ぞ往き交ふ
12
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へし切
冬ごもり 春へを恋ひて草も木も ふふみあり待て いつか花咲く
16
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茂作
ささやかに紙のお飾り同じ松 いづこも待つや新春の訪れ
13
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灰色猫
太陽を神と崇めし古の瞳を想い来光を待つ
10
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ななかまど
長旅の翼に山のおろし吹き労わるように鴨のつがいは
9
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音弥
二重苦の仕事納めの挨拶に最敬礼するオフィス全員
12
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横井 信
工場も眠りについたひと気ない冬の駅舎に灯りがともる
15
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茂作
絹さやの花を思ひて植ゑつけん うぐひす鳴くや早きを競へ
19
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朝比奈
仕事とは無縁にひらく端末の趣味の講座に身を寛がせ
11
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名鈴
枝の梅は つぼめど君が 濃き衣は 薫りを加へ 正月を待つ
21
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滝川昌之
散髪屋 「良いお年を」と 店出れば 襟元に早や 新春の風
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ななかまど
ドローンにて峰高く飛び大鷲の風を切る音聴きたくもあり
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紫草
晴れた日には四王寺山が見えるだろう母の住む部屋思いて訪わず
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