さいおんのお気に入りの歌一覧
谷真澄
埋火が人知れず炎抱くように吾のなかに燃ゆ君への片恋
3
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音蔵 雅秀
大和花 ほころび初めて 薄紅の 幕張る支度 あの青天に
9
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シダ
山はだの早蕨の香を告ぐる風聞くべき人の已になき春
11
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美生子
君と見る桜吹雪の向こう側雲は流れて空へ散りゆく
12
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ゴンちゃん
南風ひねもす受けて金木犀心の蔵に匂い残せば
3
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へし切
自転車の歩みを止める向こう風 春のあらしにまどふ街角
14
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なりあきら
咲くとみせ なかなか咲かぬ ひとときも 目のはなせない 桜花かな
9
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ななかまど
一畝を耕しふいにわきあがる結句七音みみずが笑う
17
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芳立
七つめの花びらなくてつみ雪はけふ春分けの日にぞ解くべき
5
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仙人の弟子
古都の夜の 宿の池辺に 鹿ぞ鳴く 春の嵐を 愁うが如し
11
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へし切
夕暮れは春を近みかぬばたまの今宵の月夜かすみたるらむ
28
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常吉
夢一途 あの人想う 道すがら空を見上げて また涙かな
6
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恣翁
夕映えの 燃ゆがに包む家並みに 季を忘れて風花の舞ふ
17
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恣翁
東山 寝たる姿に朝日浴び けふも元気に目覚めけらしも
14
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なりあきら
桜かと 惑わせるのは あしひきの 山の回りに 残る白雪
9
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へし切
今少し未練あるらし借りの身の残る齢を如何で永らふ
18
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なりあきら
花色に 衣服を染めて 着てみよう 散ってしまった 後の名残に
5
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音蔵 雅秀
ふと目覚め 詰まりし歌のすらすらと 詠めることあり 夢の啓示か
3
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へし切
うなだれて何か咲かなむ 黄水仙 出会い別れの春をかなしむ
19
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ななかまど
冬の去るさみしさもある彼岸入りいよいよ春かと胸の騒立つ
18
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