藤久崇のお気に入りの歌一覧
里香
引っ越し作業 部屋のすみの 引き出しの底の奥にいた ふたつの笑顔
10
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幸子
山に満つる花の光のあふれ出で犠牲なき世を成すにやあらむ
20
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滝川昌之
春空の蒼に倣いて藤棚の花芽は淡き色含みゆく
19
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灰色猫
旅立ちを彩る桜ひとひらの未来と出会う風になりたい
13
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露草
陽の庭の青き小花に影重ね又も偲ぶる君といた春
14
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山崎ふゆ彦
春見ずに亡くなった妻よ さくら咲き鳥もさえずっている 見に来てほしい
11
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灰色猫
春風をみそひともじで歌うとき心のなかで舞い散る桜
11
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滝川昌之
人は減り星新一が風刺した未来のごとき都市の状景
19
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KEN
稚児抱き 風にそぞろの 黒髪に せめて飾れと 桜ひとひら
17
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KEN
向かいあい はだけた胸に 聴診器 白き手肌に 微熱わくかな
12
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KEN
月人の 宴の音色 聞こゆ程 川面キラキラ 世の病みよそに
10
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KEN
醉ひしれる 月人逹を 諭す如 明けの明星 山の背の上
13
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舞
この朝見上げる空の逝くひとの見ることのなき雲の色かな
9
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千野鶴子
春風に誘われるように見上げれば空にぽつりとしゃぼん玉ひとつ
4
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千野鶴子
土煙上げて吹きすさぶ春風が君の追い風になりますように
8
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千野鶴子
夕餉にと青菜洗えば葉の間から桜の花びら一片浮かぶ
10
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夢士
散り結びたゆたふ流る花筏有終を飾る短き命
8
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夢士
昇り来る燃ゆる月影春の月 仄かに流る利休梅の香
11
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横井 信
波音を聞いて走れば春の海 すっと追い越すツバメの背中
12
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松本直哉
ひと絶えてしづまりかへるまひるまのひかりのなかのひなぎくの花
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