卯月のお気に入りの歌一覧
シュンイチ
あたらしい青に全てをさらわれてぼくらはどこまでも空だった
20
もっと見る
芳立
空をさす変電塔は朽ちながら神代のままに白梅の咲く
15
もっと見る
黒田
「昼、ラーメン」「今日行く」ほどの軽さにて「好きだ」と君の呟きが、なう
2
もっと見る
詠み人知らず
失ひし人のゆくへを問ふ方にゆゑなく高きしろがねの雲
23
もっと見る
庭鳥
上野まで無言で歩く人々にしみじみ香る沈丁花かな
24
もっと見る
紫苑
いのちあれば春来たるべし仙人草枯れ茎に芽の吹き初むる朝
19
もっと見る
紫苑
地震ふるに開きたる戸より迷ひ出し猫戻れるをただ抱きしむる
25
もっと見る
市川ありさ
憎んでもあなたは何も変わらない膨らんでゆく白梅の花
7
もっと見る
逢
心まで亡くなることを「忘れる」と言うんだ わたしを覚えていてね
31
もっと見る
逢
「好きです」に「ありがとう」って返事してあいまいにするあなたは嫌い
25
もっと見る
猿ノ丞狂介
見よ、志野の山の白牌ツモるらし ふところ寒くなりまさるなり
20
もっと見る
さとうはな
あの人を思い続けるかなしさと同じ速度で海に降る雪
24
もっと見る
逢
白い色えんぴつだけがとがっててそんな正しさならいらないよ
35
もっと見る
キタハラ
雨上がり静かな死への階段をち・よ・こ・れ・い・とで十三段目
10
もっと見る
じゃこ
きびだんごもっとたくさん欲しいから鬼を絶滅させてはならぬ
11
もっと見る
向日葵
いつだって満たされていたストーブの灯油は父の不器用な愛
33
もっと見る
薫智
「またね」って確証のない約束が僕らを繋ぐまた雪が降る
27
もっと見る
藍鼠
さいわいを喪った春、青い夢。いつかどこかを待つといえども
5
もっと見る
紫苑
つれづれと沈黙の櫂のたはむるる水底ふかく魚ねむりをり
15
もっと見る
垂々
体内の弱いところに虚しさを詰めても1の3乗は1
33
もっと見る
[1]
<<
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
>>
[45]