半格斎のお気に入りの歌一覧
吉野 鮎
軒先のさかばやし久し吊られゐて茶黒きたまのこの年も古り
17
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ふじこ
枯ら声と鈴の音重ぬ尾花野に坊の涙もなくぞなからむ
16
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舞
枯れ桜降り落つもみじ敷き詰めて秋の彩る木漏れ日の道
14
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萱斎院
せきかねて流れの色ぞかはるらむ われのみ知るるもみぢが涙
13
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千映
若い時色々あった恋ばなを紙袋に入れ紐を掛けます
14
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詠み人知らず
母の据ゑし 久しき饗に手もつけず 発ついろとには待つや佳き人
11
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吉野 鮎
丈高き海鼠壁藏小窓からショパンの「革命」微かもれ來
16
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元親兄貴
吐く息が白さ増してく冬の朝背中丸めて行き交う人々
17
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九條千鶴
鈍色の雲を掻き分け飛ぶ鳥は空の青さの変わるを知らず
6
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新座の迷い人
政策の 批判投稿 批判され 除名の処置に 悲し事かな
9
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び わ
今日も行くシルバーマーク表示して介護待つ人待たせぬように
7
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日置鳩子
ひとしきり神宮の榊に頭を擦りて若き牡鹿の静寂へ消ゆ
13
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inosann
「さくれるな」とおどけてみせる父を見てふざける吾と母が笑いき
18
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ラベンダー
晩秋の 枯山水に 映える紅 風に揺られて ひらひら踊る
20
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詠み人知らず
若々しく精悍なりし顔も 歳経るごとに趣変はりけり
10
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吉野 鮎
流れゆく流されてゆく冬空の雲の意匠は意思あるさまに
21
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inosann
底冷えに震えるからだが引き寄せるストーブの仲は縮まるばかり
18
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へし切
消えそうな月も今宵に冴え返りふたりで見ている彼の世此の世で
24
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滝川昌之
赴任した新米教師の眼のように汚れ一つも映さない冬空
24
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千野鶴子
「来ました」と確認印を押すように新雪の上に足跡つける
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