ななかまどのお気に入りの歌一覧
渡 弘道
旧道や蔦に埋もれる待合所旗振る見送りそして通知
5
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KEN
柚子の香をかげば懐かし大勝軒 夢に木枯らし吹いてた街の
12
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舞
道端のこの石ころも地のなりて何億年か星見てきたか
10
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音蔵 雅秀
山茶花を剪定せしや ツリー状 赤華やかに その日待つごと
5
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音蔵 雅秀
入りたれば 温み包みて心地良く 出るをためらう こたつ良きかな
4
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詠み人知らず
初雪に 凍えて帰る サンタ道 抱えた胸に 笑顔浮かべて
5
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へし切
年の瀬も押し詰まっては気も逸る集う家族のあの顔この顔
18
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詠み人知らず
ケーキ売り 眺めるだけの 慣れた目に シクラメン見て 気を反らすのみ
2
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詠み人知らず
プレゼント 包む楽しさ 渡す文 笑みを浮かべる 楽しみな明日
7
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詠み人知らず
素うどんに 紅生姜の 天麩羅を 芯から温い 美味さに飽きず
5
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詠み人知らず
来年は より良き年を 欲張りて 餅はいつ焼く 気ばかりはやる
7
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聴雨
時雨やみ睡蓮鉢の底ひまで棲むもののなき静けさを知る
11
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秋日好
薄明に鍵光りおり裸樹の枝もまばらな庭の片隅
10
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滝川昌之
四年分、歳を越すよな意気込みで蕎麦屋がパートとバイトを急募
17
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しきしま
吹く風を恋の使ひと姫椿今ひとしほの花の色かな
8
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睡密堂
また年が暮れていく街の灯りが悲しみさえも輝かせてる
7
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うすべに
手を貸してくれてもいいのに ひだまりの猫のひげにも第九のメロディ
13
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横井 信
締切にきっと間に合う終わりまで走り続ける年の瀬の朝
12
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敦希
青天に浮かぶ笑む口 既讀無視 昨夜の同じ面には搖れて
7
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茂作
枯れのこる莖まばらなる紫陽花の 寂しき庭に霜降りにける
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