ななかまどのお気に入りの歌一覧
痴光山
夜のしじまの中の入院ベッドにて 戦火のガザの病院想う
5
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滝川昌之
少年の合唱団のキャロルごと凍てる夜空の透明感よ
17
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水無月
梅が枝に小さき蕾ちらほらと冬に至りしばかりというに
7
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水無月
枯れ葉落つ侘しき庭に薄紅の冬薔薇咲きてメリークリスマス
8
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うすべに
佐保川に咲きいそぐ花ふたつみつ 冬のかおりに水澄みわたる
12
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杜鵑草
さらぬだに人疎らなる山里に今宵は月もすまぬなりけり
15
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仙人の弟子
おばあちゃん 窓を開ければ 銀世界口癖だったね 今朝がそうだよ
6
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横井 信
春を待つ花のつぼみへひと年をふりかえり行く冬の堤防
12
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仙人の弟子
掘りごたつ 火鉢の炭火 檜ぶろ 闇夜の暗さ 去りし思い出
5
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睡密堂
丁寧にリボンをほどくラッピングまでもがプレゼントかのように
6
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茂作
忘れじと妻が手渡す柚子の實の 湯氣の香りに冬は至りぬ
16
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舞
脚出して街ゆく女若き頃妻もかくにか時のかなたに
10
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KEN
シャルドネの匂ふ吐息で別れ告ぐ シャルドネの味教へてやれば
12
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音蔵 雅秀
霧に浮き 栄枯盛衰秘めしまま 天空の城 竹田城跡
5
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音蔵 雅秀
世の中は まるでコロナが消へしごと 賢明施設は警戒解かず
4
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詠み人知らず
横で寝る 旦那温いと ひっついて 涎垂らして 爆睡起こさず
6
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詠み人知らず
腹満ちて 満月思う 昼過ぎに チキン食べられ 幸せなイヴ
4
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へし切
野茨の実の色朱し 灰色の冬空のなか 其の色朱し
13
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聴雨
まれびとをもてなす庭の石蕗に冬に稀なる蝶のたづねて
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仙人の弟子
冬空の 午後なお暗き 年の瀬に健気なりかな 山茶花の舞い
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