ななかまどのお気に入りの歌一覧
三條
限りなく降る雨わたしの湖が溢れ出しても溺れないでね
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茂作
きぬざやのしげき實りを喜びぬ 人に分けてはさらに喜ぶ
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秋日好
やうやうと足を運べばいずれかと読めぬ花の香振り返りつつ
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舞
街すき間小さき公園すべり台ひと待ち顔に揺れるブランコ
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ガビー
階下から君の呼ぶ声聞きたくて 布団の中にいつまでもいる
3
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へし切
卯の花の咲き初む垣を横切ればほのかに香る初夏の風
2
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恣翁
草の上に腰を下ろせば 春の陽の 根にさへ籠る熱き思ほゆ
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ながさき
國民を 甘く見下し 有頂天 因果應報 嚴しき裁き
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うすべに
たそがれに月を待つのか夕化粧 花びらゆらせ風にささやく
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夢花火
玉子溶く 箸のリズムに 踊る油が 焼けて巻く日々 玉子焼き
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兎桃
曇天の空の高みに雲雀ありやがて午後には陽の覗くらし
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横井 信
里山の五月の空の鯉のぼり夏待つ風にふわりと泳ぐ
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舞
老い女買い物袋に花仏花誰と語るやその花を見つ
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茂作
黄あやめと紫あやめ咲きにけり 我が家の庭にふたむら咲けり
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音蔵 雅秀
並び立つ 楓萌黄が緑増し 枝を広げて夏の舞台に
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へし切
家々に久しく見えぬ鯉のぼり泳ぐ姿はアルバムの中
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リクシアナ
春暮るる黒土ぬくみ萌えいずる菜圃の畝に桜ふりつむ
8
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継海
老木が新品種なり報受けた里山俄にスマホ集める
5
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恵雪
細々と伸びる檸檬を慈しむ いづれ花咲く日もあらむと
7
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恣翁
生温き磯の春風 眠たげに 店の暖簾をふわと煽れり
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