三沢左右のお気に入りの歌一覧
聴雨
秋あかね血潮の羽に雨もよふ空をうつして風にただよふ
9
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聴雨
まだ眠る淡き花野にひとりきてこぼるる玻璃の一言を待つ
12
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聴雨
訪ひ去りし風のやうなる白萩の花に思ひのあることを知る
14
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聴雨
ふところに白露いだき隠れ咲く花をあまねくつつむ秋の陽
16
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詩月恵
会うたびに人見知りする君にまた一目惚れする好きがぐるぐる
11
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紫草
夫の手で茹で焦がしたる初栗の彼に等しく香ばしきなり
11
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桜園
こぼれ種の鶏頭咲けりこの花を好み描きし子規の忌過ぎたり
16
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浅草大将
宿にさへ一夜を濡れてあさきぬの木曽が寝覚の床のさみだれ
9
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芳立
秋分けて風ふく夕はすず虫のたれを夢路にまねき鳴くらむ
11
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ふきのとう
かけっこで金メダルとりし幼子は得意満面胸に掲げる
13
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紫苑
かうもりのやうに袂をひるがへし僧の彼岸にバイクを駆りぬ
11
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桜園
小さきことに心とらわれ悩む身に今宵のスピカ我にまぶしき
14
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風橋 平
ののはらのこぎくのかしらなでてよりそらをみあぐる風となりゐる
18
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芳立
あさぎぬのきそに咲きにし山吹のおぼえてあまる海ぞまばゆき
10
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浅草大将
千曲川あし辺あき風音をいたみこれやこころをさくの草笛
13
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ふきのとう
向日葵の枯れゆくなかで秋桜は見ごろ迎へて風にたゆとふ
13
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もなca
握りしめた幼子の手が開くようにほどかれてゆくコスモスのつぼみ
18
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粕春大君
夕まぐれ谷を渡るはあさきぬの木曽路を返す馬子のひき歌
17
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恣翁
君愛でし曲を 旅籠に聞きしより 尽きぬ思ひの月時雨かな
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白亜
はや手を引かなむ父よ 夕暮れに子の呼び声のひびきかなしゑ
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