恣翁のお気に入りの歌一覧
ちょうのすけ
ゆらゆらとあなたの海に漂ひて 夜明けを憾む船の上にて
1
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紫苑
行き暮れて想ひほたるの道しるべ汝が笹舟の楫もたぬゆゑ
4
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ふきのとう
くちなしの甘き香りに魅せられてま白き花を黒髪に挿す
11
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透子
夕立の降り初めのしずく落つ前にとどく遙けき遠雷の歌
2
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紅桜
網膜に映るアナタは上を向き顔にはいつも笑顔浮かべて
2
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まるたまる
薄物に母が宿っているようで今年も大事に箪笥から出す
5
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葵の助
本当は不器用臆病泣き虫な私の腕で子が安らいで
5
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東雲の月
葉を返し髪揺らし行く絹引きの風碧々と夏に至れる
3
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詠み人知らず
故郷の街燈の下てんてんと 蹲つてるわたしのおとうと
3
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葵の助
蹴り上げたサッカーボールは青の中消えて光を噛んで戻った
4
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狭霧
打ち水の門に涼しき風たてば家苞の百合の香ぞたちまさる
12
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詠み人知らず
私より幼く小さかったのにこんな大人になったのか君
1
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沙羅
ゆうだちに洗われていく公園で悲しいひとを見送る紫陽花
14
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元円
名や歳や家族の記憶無くしても戦争のこと繰り返す高齢者
4
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元円
戦争を知らない僕に敬礼し兵長殿となみだぐむ高齢者
5
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紫苑
もどかしき青孕みつつ白南風に落とさるるまま胡桃は欷くか
9
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春蛍
美しき富士を見上げし武士が思ひ起こせし亡き妻が顏
2
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ほたる
梅雨明けは待ち望むものか 真夏日の棘ある陽射しを我は好まず
10
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春蛍
ひと夏の儚き終はり知らせるは 落ちたる蝉の骸なりけり
4
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なや
花柄のブラウスを日陰の刑に処す 型崩れしたら嫌いになるわよ
2
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