佐々一竹のお気に入りの歌一覧
紫苑
頬を打ち溶けゆく雪のひとひらに預けてしがな行くすゑのいろ
13
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たんぽぽすずめ。
ひらがなで書く「しあわせ」の曲線の最後の「せ」から我へ引っ張る
19
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たんぽぽすずめ。
予想より雪は積もらず失恋が散弾銃の如く身を刺す
14
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たんぽぽすずめ。
君と居た日々を天国だと知れば急坂下る時が地獄だ
9
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詠み人知らず
春雨はこころに細くふりこめてつひにま白きうつほとなしつる
21
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紫苑
わらべしき直ぐを羨しと思ひつつけふも見目よき嘘を重ぬる
21
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紫苑
改札に君を送れば雑踏はたがひの生を捲いて流るる
19
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垂々
枕木のとなりにはまた枕木があってかがり縫いの道をゆく
29
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たんぽぽすずめ。
陽にかざし透ける血潮へ情熱がまだあると手を握る冬の辺
15
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加祢
をさなごの笑みまく顔に我もまたつられて笑ふ何や楽しき
31
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紫苑
麗ら日やほころび初むる梅が枝に目白は春の幸ひを告ぐ
23
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詠み人知らず
ロウバイの甘く香れる玄関で遠方より来る義母待ちわびる
20
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浅草大将
ひと知らぬ霞も花もからころもたつたの春の錦なりけり
22
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詠み人知らず
立春の光をあびてねこやなぎ銀色の穂をはじきそめたり
23
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詠み人知らず
奥山のまだふみ初めぬわくらばに降る雪の音をいかできくべき
41
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螢子
雪深き里にも春はほほゑみて梅のほころぶ立春の朝
26
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悠々
舞鶴は舞ふ雪ばかり父が里港低くに海鳥鳴きぬ
32
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紫苑
吹雪く夜をひた走りゆく「ゆふづる」の車窓より灯のなき世を眺む
21
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ほたる
恋人の住む街の名は音楽のように聞こえる ちょっと切ない
28
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たんぽぽすずめ。
じわじわと他人になった君をもう追えぬ車内でジュピターを聞く
22
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