美生子のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
母の日と子どもの日との距離感に毎年父は近づけずいる
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うすべに
ゆく春を惜しむひとふさ藤は散り 夏に手を振る桐のむらさき
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へし切
風かほる五月の空に鯉のぼりおよぐ姿も今はなつかし
11
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ななかまど
みどり濃き森をたどれば初夏の陽は夏を装おう照明となる
12
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兎桃
山行けば名を知らぬ鳥繁く鳴く汝の縄張を侵す気なくに
7
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さえね
倒れたる父の日めくり三月のままめくられず五月となれり
7
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横井 信
水口をそっと開いて夏に来る風の涼まる五月の田んぼ
14
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三條
「あなたには興味がない」と言うようにグループラインが既読で終わる
6
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茂作
櫻もち春は行けどもかぐはしき 花のかをりを持ちて歸らん
15
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リクシアナ
半世紀流浪の果てに帰郷すと書いて始めるエンディングノート
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舞
蛍光の消えた都会の川暗く映すネオンの影の揺蕩う
9
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リクシアナ
学舎に画架を並べし朋からの手紙の束の褪せぬ白さよ
10
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波端
初夏の海桐花に蝶の羽根の震る異界の空の靑透かしてむ
5
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ソラシド
あと一回これで最後を繰り返し掴めぬアームを睨んだふたり
3
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痴光山
ふかふかの黒土の畝へ苗運ぶ猫車も忙しき 春のたけなは
10
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茂作
さつき雨ゐたくな降りそ荒れ畑の 土重ければいかが起こさん
11
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恵雪
日が延びてゆるり茜に染まりゆく窓見やりつつ夕餉の支度
11
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横井 信
鉄塔に蔦の絡んで初夏の風そっと吹き抜け白雲運ぶ
11
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ななかまど
立夏の田早苗の水面輝いて蒼き空描く田の水鏡
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おばま
汚れなき笑顏と声の待つ家に 帰る楽しみ 焦る身支度
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