虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
恣翁
瀬の音にまぎれたる雨 闇を籠め 窓を放てば 軒を打つなり
16
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舞
冬の間の穏やかな日に母の引くソリに乗る子の小さ欠伸す
9
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横井 信
風揺する葉擦れは軽くまた一歩春の近づく駅への小径
18
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詠み人知らず
誰のせいでもなくうす明かい空にフリーハンドな十六夜の月
17
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へし切
きさらぎの春は名のみに 木蓮はためらいがちに 綿毛につつむ
18
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恣翁
黄昏の濃くなる部屋の四隅より 寒さのしんと拡ごらるなり
22
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KEN
春重ね いつかは苔と 石の上 古き佛も 思ふ小野かも
13
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茂作
土起こし眠り足らない蟲たちが 慌てて探す朽葉の寢床
18
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詠み人知らず
ガジュマルのふくよかにして幹肌に午後の日差しの穏やかに添ふ
18
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千葉 甫
角折れて入ったこの道 人影の無くて私とすれ違う風
8
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灰色猫
どの風も愚か愚かと鳴いている謝る術がまだありません
11
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茂作
春立つと人は云はずもほころびぬ さてもかしこし白梅の花
17
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詠み人知らず
遠遠に眺む山景霞立ち風は水面にひかり編みゆく
19
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滝川昌之
板さんの巻き簾のごとく有隣堂ブックカバーを折る手さばきよ
19
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御宿川蝉
春立てど 夜空冴えざえ澄みわたり 望月影の煌々たるを
16
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舞
「さあおいで」父母に呼ばれて幼な子は迷わず母に抱かれにゆく
11
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こるちぞう
何處に居たのか知らぬ間に追ひ越して先に附ゐては走り去る謎
5
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ななかまど
花いまだ遠き桜の硬き芽の春ほのかなりきさらぎの日の
19
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詠み人知らず
篝火を焚いてくださいこれまでのしてこれからのふたりの為に
15
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詠み人知らず
衣更着も生更木とふも如月の清し春日の陽光愛しむ
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