虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
夕桐
ストーブの上で蕩くる小豆煮の俚ぶる祖母に適ふまじけれ
13
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横井 信
風の鳴る土手に小さくうずくまる猫と見あげる冬の青空
17
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茂作
蕗の薹この邊りかと華探す 春の訪れ暦に知りて
15
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ながさき
赤と白 サボテンの花 二年ぶり にぎやかに咲く かれこれ三月
10
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こるちぞう
すきありと腹の和毛のまつしろに手のひら埋めて待つ猫キック
5
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舞
我もまた旅人ならん雲一つ流れる彼方心惹かれて
37
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茂作
今よりはいくつ寢ればや鶯の 初音聞けるとこよみ數へる
19
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詠み人知らず
翠芽の先はわづかに土擡げ天道仰ぎて土用に御座す
13
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ななかまど
たかだかと土盛り上げる霜柱北風熱く共鳴しおり
13
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茂作
驚きて母呼ぶ朝の寒さかな 手水凍りしふるさとの冬
19
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詠み人知らず
冬空に仕舞ふひと日の陽も失せて灯るが如く水仙の白
14
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恣翁
寒々と澱める池を埋むがに 覆ひ尽くせる緋の落ち椿
14
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舞
清しくは零下十度のサッポロの朝を歩める雪鳴りの音
11
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横井 信
やわらかく街をしめらす雨音の日暮れてにじむ車のライト
13
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詠み人知らず
大寒の控へし遥か北の空寒波寄すれば備へし温み
9
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詠み人知らず
真冬とふ季節に温みて夏花蕾 紅差す君をしばし擁らん
14
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へし切
こと降らば かるる冬野の雪の色を うばひて匂へ 水仙の花
12
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ななかまど
凍空に冬風呂敷は広がりて曼荼羅のごと星は散らばる
19
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滝川昌之
魚偏の漢字を数多握りしめ締めにすするは寿司屋のあがり
13
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ななかまど
進学の頃の季節がまた来れば不安と緊張いまも悪夢に
12
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