あぶくのお気に入りの歌一覧
夕桐
黒髮に夜來香の匂ひ連れ かはす盃 月燈り浮き
3
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ななかまど
サロベツの地平を染めて咲く音のエゾカンゾウの夏を呼ぶこえ
14
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岩本菫
おはようからおやすみまで君想う我の一日君であふれる
3
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桃山
柔らかに色変えながら人を待ち静かに明ける紫陽花の寺
12
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名鈴
澪標 立たぬ難波の 淀みにも いつしか適ふ 筋ぞ見ゆらむ
14
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河のほとり
帰るさの川辺すずしき夕暮れに風と波とをともなひて行く
10
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音弥
明かされぬ未知なるものに持つロマン知りたくもあり知りたくもなし
12
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へし切
月も出でで闇に暮れたるほたる火の君がたまかと思ふ夏の夜
14
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夕桐
風に乘るタープの如きシーツ搖れ緩やかな坂ひかり彈けて
4
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望月薫
跳びはねて舞い散る露に光射し夕立待ちて鳴く雨蛙
10
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朝比奈
在宅という名の体制整いて出社がいかに無駄かを理解す
13
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恣翁
燈明は 意味あるごとく瞬きて 耳鳴りに似し音波を発す
17
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夕桐
木漏れ陽に隱るる水面搖らめゐて 色めき出づる睡蓮眩れむ
9
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ななかまど
どっこいしょ父のもらした寂しさをわれは聞きしを今息子聞く
11
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滝川昌之
水泳部 抜いたプールの 底に描く デッキブラシで 夏空を描く
17
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さいおん
去年居てし 松の木末に 留まらば この叢雨に 敢へよ空蝉
10
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可不可
リモートでも波長あはない教授ゐて 彼も私が苦手だらうか
9
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滝川昌之
儚きは武者の御霊と点る灯よゲンジボタルに遠き鎌倉
17
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緒川みるな
鳴り響く いかづちの音 聞きながら 丸屋で呷る 一杯の酒
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舞
疲れなど知らぬと遊ぶ子どもらの邪気無き声に心洗われ
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